昨日は雪が降りましたね。
撮影に出掛けた際にE233系に乗車したのですが空転や滑走ばかりしていて、最近のJR車の弱さが浮き彫りになっているような気がしました。省エネやらコスト削減やらの経済性重視で軽量化するのは良いことですが、それによって空転や滑走を誘発することになってしまうのです。
空転→いわゆるスリップ。加速の際、車輪が空回りする現象。
滑走→文字の通り、減速の際に車輪がロックされ滑る現象。
車の場合は雪の日に見られますが、電車の場合は雨でも起こります。車はアスファルトとゴムタイヤですが、電車は鉄のレールと鉄の車輪だからです。
空転や滑走は線路や車両に悪影響が及ぶほか、ひどい時には列車の遅延にもつながります。特に滑走は、車輪の一部分が削れ、平たくなってしまいます。これがいわゆる踏面フラットで、このまま走り続けていると、レールが傷んでしまいます。(電車が走る時、『ガタンゴトン』というジョイント音以外に、速度にあわせて『カタカタ』という音を聞いたことがあるかと思いますが、アレが踏面フラットの音です。通常、この踏面フラットを無くすために定期的に車輪をきれいな丸型に削っています。)
以下に空転や滑走を起こした際の音声を公開します。全て私が走行音を録音中にでくわしたものです。
↓E233系の滑走(収録区間:高尾~西八王子 収録車両:モハE233-39)
E233系には滑走検知装置がついているので、滑走した際は、その車輪だけ自動でブレーキを緩めて元に戻すことができます。そのため、モーター音はゆらぐだけです。
↓201系の空転(収録区間:吉祥寺~三鷹 収録車両:モハ201-219)
↓201系の滑走(収録区間:三鷹~吉祥寺 収録車両:モハ201-219)
201系はチョッパ制御のため、それまでの抵抗制御の国電(101系・103系など)に比べて体質的に滑走が起こりやすかった(ここら辺は話すと長くなるのでやめます・・・またの機会にでも書こうかと思います)のでフラットカーの異名を持っています。滑走すると思い切りモーターの回転数が下がるので、乗っていてもすぐに分かります。